真夏の夜のジャズ
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真夏の夜のジャズ

定価: ¥ 4,935
おすすめ度:

発売日: 1999-04-23
発売元: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
???コンサート・ドキュメンタリーと、ポップ・カルチャーのタイム・カプセル。バート・スターンの『真夏の夜のジャズ』には、1958年ニューポート・ジャズ・フェスティバルの模様が、まさにその音楽のように、一見リラックスしているが、衝動的ですらあるアプローチで記録されている。スチール・カメラマンのスターンは、ナレーションをかぶせるようなドキュメンタリーのお約束を避け、リッチな色彩の映像でとらえた演奏と観客のセレブなムードを、ヨットのアメリカズ・カップ準備の様子と並列に取り入れながら、意図的にフェスティバルの大舞台と小さな会場のジャムセッションを行き来する。その課程で、アメリカン・ジャズが、その発展の歴史において、最も黄金に輝く瞬間を、彼は記録しているのだ。多様で、冒険心にあふれ、まだ広く受け入れられていた時代のジャズ。60年代に表面化する政治的・社会的混乱を数年後にひかえながらも、人種的偏見などないコミュニティーによって演奏され、まだロックやユース・カルチャーの影響を受けていなかったジャズ。スターンがフィルムを回していたのは、まさにジャズの牧歌的幸福に満ちた時代だったというのは大げさだが、まんざら嘘でもない。
???強力なジャズ、ブルース、ゴスペル・ミュージシャンたちによるフェスティバルをもっと包括的に扱うことを犠牲にしてとった間接的なアプローチと素晴らしいまなざしだが、少々活気がなく感じられる。ルイ・アームストロング、アニタ・オデイ、マヘリア・ジャクソン、ダイナ・ワシントン、セロニアス・モンク、ゲリー・モリガン、そしてジョージ・シェアリングたちを、カメラが長く追い続けたのは、おそらく必然的なことだったろう。後期スタイルを好むファンにとってはエリック・ドルフィーやアート・ファーマーなど、ほかのミュージシャンたちがちらっとしか映らないことに不満を感じるかもしれない。クラシック・ジャズ創始者たちの演奏もこの作品には収められていない。ただ、スターンの素晴らしい映像構成をもってすれば、それらの省略は大目に見てもよいと思えるのだ。(Sam Sutherland, Amazon.com)
ジャズの本当の楽しさを教えてくれるドキュメンタリー
ジャズがジャズであった時代の新旧交えてのフェスティバル・ライブが満喫できるDVDだ。この映画を見てジャズファンになった人は多いことだろう。僕もこの伝説的な記録映画を情報としてあるいはアルバムとして体験した遅れてきた世代だが、1980年代初めに別府で国際ジャズフェスティバルが開催されていたころ、その関連イベントとしてこの映画の上映に遭遇する僥倖を味わった。そのころの別府のフェスティバルは凄くて、ヒノテルやナベサダはもちろん、ディジー・ガレスピーやカーメン・マクレーなども出演しており、歴史的ミュージシャンとの対面に心躍らせたものだった。この映画はTV番組などで断片的に見る機会はあったが完全に見る機会がなかっただけにどれほど興奮したことだろう。マイルス・デイビス、セロニアス・モンク、アニタ・オデイ、サッチモ、チコ・ハミルトン、マヘリア・ジャクソンなどなど。このとき別府に来ていた油井正一氏、岩浪洋三氏、児山紀芳氏らとエレベーターの中で偶然あったことも印象的な思い出である。
ダマされてよかった
盛岡市内の今はない映画館で自主上映会があり、はじめてこの映画を見た。もう30数年前のことだ。スクリーンに登場するジャズミュージシャンにただただ感激した。なにしろ、外国のミュージシャンの画像なんて、まず見る機会がない時代だったのだから(東京と違って、コンサートもそんなになかった)。
ジャズミュージシャンもさることながら、客席の雰囲気にも魅了された。あるいは、むしろその影響のほうが多かったかもしれない。
後年、聴衆のシーンの多く(アイビールックの若者たちが体を揺らして聴いているシーンなど)が、別撮り(今ならヤラせなどと批判されるかもしれないが、そんな野暮は言いっこなし)だったと知って、「まんまとだまされた」と苦笑い。それでも、やっぱりこの「ドキュメンタリー」は名作だ!
アニタ・オディを追悼し、極めつけのジャズ・ライヴ映画での、彼女の至福の歌声を堪能しよう!
ロバート・アルトマン、フィリップ・ノワレ、そして、アニタ・オディと、ここ数日の相次ぐ著名人の逝去に、ちょっとBlueな気持ちになっている。で、彼女の最高のパフォーマンスを再見するべく、今作を久しぶりに観なおしてみた。1958年ロードアイランド州ニューポートで開催されたjazzフェスティバルの記録映画として傑作と名高い今作、セロニアス・モンク、エリック・ドルフィー、ジェリー・マリガン、ソニー・スティット、ベン・ウエブスター、ダイナ・ワシントンに、ルイ・アームストロングと言った伝説の巨人たちが次々に登場、時に粛々、時に豪放、そして総じて悦びに満ち溢れた演奏を聴かせてくれる合間に、ライヴ会場周辺の街並をスケッチしたフォトジェニック的な美しさと、聴衆の陽気でユーモラスなリアクションと仕草がシンクロする写真家でもある監督のダニエル・スターンの粋で凝った構成にため息ものだが、他のレビュアーの方たちが挙って絶賛するように、最も印象に残るアーティストはアニタ・オディである。黒のノースリーブ姿に羽の付いた黒いハットの全身黒ずくめのスタイルで、エレガントに、クールに、"Sweet Geargia Brown"でウォーミング・アップした後の、"Tea For Two"でのスインギングな躍動感は、その場に居合わせた者皆が、思わずリズムを取りたくなる一体感に満ち溢れて、jazzという音楽を聴く至福感を感じさせる名シーンだ。
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